バリアフリーの内窓
LDKの掃き出し窓
写真に写っているフロアーは撤去し、無垢のフロアー材に貼り替えました。
LDKの出来上がり床高さを元のフロアーよりも無垢フロアー材の厚みの15ミリ高く設定したので、内窓は間仕切り枠でなく通常枠にしてフロアーの下地材に取り付けします。
内窓の下レールの立ち上がりは全く無く、バリアフリーな納まりになりました。
フロアを貼り替えるときに断熱材を2段重ねで敷設
大引きだけを残して床を撤去した状態。
まず、大引きの間に1段目の断熱材(発泡ポリスチレン2種)を入れます。床下に落ちないように、大引きに桟を取り付けておきます。
大引きの天端と1段目の断熱材の天端を揃えておいて、その上に根太を掛け、またその根太の間に断熱材を充填します。
セルロースファイバーの吹き込みによる天井裏断熱
2階の天井裏、グラスウールは載ってはいるが、太陽光発電工事をされたときに、結構ずれたままになっています。
セルロースを吹いてしばらく置いた状態。まだまだ埃が宙に浮いているのが、ストロボ撮影で解ります。
水を噴霧しながらの吹き込みだったので、柱などに貼り付いているのが解ります。
セルロースにホウ酸とでんぷんが混合してあり、ホウ酸が自己消火性と防虫性を担保、でんぷんがのり状に固まり、セルロースの沈みを軽減します。
浴室の改修
改修前の浴室は、大きな出窓とタイル貼りの明るい浴室だったのですが、冬の寒さは耐え難いものがあったそうです。
ユニットバスを設置。
入り口は引き戸に替え、段差も無くしました。
カバー工法によるサッシの取替
玄関ホールの北面に800x1200の大きなFIX窓があります。
”明かり取りとしては良いのですが、非常に冷たくて、通風にも使いたい。”とのご要望に答えて、樹脂複合サッシのオーニング窓にカバー工法を用いて取替しました。
採光は妨げず、断熱性、通気性を満足させる事が出来ました。
玄関の吹き抜けにあるオシャレなアール付FIX窓。
”吹き抜けに床を造り納戸にし、この窓も通風を確保したい”とのご要望。
玄関の天井の高さを確保する為に、納戸の床高さを、2階床+40cmに設定。
床から窓の高さが低いので、窓全面を開放せずに、一部パネルで塞ぎました。
アール部分は、既設窓の内側にアールのLow-eペアガラスを取付、矩形部分の70%程度をタテスベリ窓にしました。
床の色とサッシの色を調和させて、ちょっとオシャレな空間になりました。
バリアフリー工事
壁を移設して玄関ホールを拡げる事で解決しました。
親子ドアを引き違い戸に取替。
25ミリ程有った段差を、敷居を取り同一のフロアーで仕上げる事で全くのバリアフリー床にしました。
引き戸のデザインは、改修前から大きく変わらない様に、留意しました。
奥まったトイレで、少し出入りが窮屈でした。
トイレ自体を拡げ、介護が楽に出来る様な空間のゆとりを作る事で、入り口を引き戸にする事が出来る様にしました。
引き戸のデザインは、施主様が斬新な物を選ばれました。
壁を動かすと・・・・
洗濯機の後の壁が、脱衣室側にせり出している。
壁の向こう側に冷蔵庫がある為ですが、脱衣室側の使い勝手が悪いので、この壁も凹ませてフラットにします。
洗濯機の後で、引き戸の開閉が出来る様になりました。
脱衣室が広くなれば、その分キッチンが狭くなる訳で、それをカバーする為に考えた配膳カウンター。
こう見えて、私の自作です。
畳んでしまえば、全く邪魔にならず、子供さんは朝、このカウンターで、立って朝食を食べて怒れるそうです。
このカウンターは、奥様に大変高評価をいただきました。
引き渡しから1.5年を経て、訪問させて頂く機会がありました。
お茶をご馳走になりながら、ご夫婦揃って、
”思い切ってリフォームして本当に良かった。”とのお褒めの言葉を頂きました。
特に奥様にとっては、玄関の吹き抜けの空間が自分専用スペースになった事が、何よりだったそうです。
ご主人は、愛犬が夏に病気になり、終日エアコンを入れっ放しになったのに、電気代が前年と殆ど変わらなかったと言われました。
これほどの賞賛を頂いたのは初めての経験です。
MADOショップやっていて本当に良かった。